小アジや小サバが多い。近い近い近い!ファミリーが近寄りすぎる!近いって!:【スポーンズ・アイ】紀州釣りに挑む
夏の大阪湾。
8月とか9月とかね、夏真っ盛り、まだまだ暑いわーかなんわーいう時。だいたいそういう時はサビキ釣りファミリーの方々に紛れて紀州釣りをすることになります。
こういう状況自体は釣り人には変えようがない。このなかでどうやってチヌを寄せ、チヌの口に挿し餌を届けるか? そこに心血を注ぐ。ドラマがある。アジアジアジアジサバアジサバサバサバアジアジチヌアジサバサバアジチヌアジサバアジである。
そこでオレは考える。
作戦:そんなとこ行かない。
だってムリじゃん。両側からファミリーが寄ってくるんやで?「ほら釣れたー。な?おっちゃん撒き餌してくれてるやろ? 今のうちにどんどん釣りや。」とかオカンが横で言うてるねんで?バッキバキの笑顔で「どうぞどうぞ怒」と言うしかないやないか。
作戦:ダンゴに集魚剤もアミエビも入れない。
薄味。減塩昆布。このダンゴに「エサはない!」オーラを出す。いや煙幕を出す。濁りに反応を示すチヌだけがダンゴを突きに来る。煙幕の濁りのなか挿し餌が抜け、チヌがスポッと咥える、というのはどうか?弱点はダンゴに粘りがないので締めるのに時間と体力が要ることか。
作戦:すぐ割れる空ダンゴを打つ。
フカセでいうエサ取り対策。水面や中層で割れる空ダンゴを明後日の方向へ2、3個投げたあと、挿し餌入りのダンゴをポイントへ投入したらどうか?
作戦:ガチガチに握る。
小アジ小サバに負けないダンゴを握る。粘りのあるダンゴは締める回数が多いほど硬くなる。アミエビを増やすと粘りが出るが、たぶんエサ取りが寄りすぎるので良くない。あるいは小麦粉を入れるといいかもしれない。入れすぎると海水に溶けなくなるので注意が必要だが。
エサ取りがひとしきりつついてもダンゴから挿し餌が抜けず、あきらめて霧散したあとにチヌが突きに来る。ダンゴが割れ、漂う挿し餌にチヌがドリャー!ウキがスポーン!大合わせウリャーッ!
作戦:チヌしか食わない挿し餌に変える
コーンとか。さなぎとか。フナムシとか。ソーセージとか。鳥の唐揚げとか。フライドポテトとか。 焼きそばとか。お好み焼きとか。カップラーメンとか。おーい!缶ビール1本ちょうだい!
作戦:タナトントンを徹底。
潮対策でも書いたが少しでも挿し餌を浮かせない、潮に自然に乗せることを意識してタナを精緻に合わせる。
樽井漁港の外向きテトラで紀州釣りをしたとき、小アジ小サバまみれのなかで這わせ幅をだんだん長くしていくと、アジサバのスパーッていうアタリからじわじわシモるアタリに変わったタナがあった。這わせすぎて根掛かりかと思ったら突然ひったくるように走り出した。獲物はグレ30cm。正解、ではないが、挿し餌をトントンに保つのがやはり鉄則であろう。
結論:這わせ幅のセッティングを緻密にする
浮き上がり過ぎてもダメ、ベタで這わせてもアタリが拾えないか、根掛かりする。5~10cm(寝ウキ1本分)単位でタナを調節し、トントンで潮に自然に乗せる感覚を身につけられるよう、こればかりは場数をこなすしかないな。
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